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コーヒー好きなら読むべき、16歳の焙煎士と家族の物語

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マスターM
「16歳の焙煎士」と聞いて、「へえ」と思ってインターネットの記事を読み、彼の本を読んで非常に感銘を受けたので紹介しますね。

主人公は岩野 響君。生まれつき発達障害(アスペルガー症候群)を持つ男の子です。

小学生時代は先生の助けもあって「変わってる子」扱いで過ごせたのですが、中学校では通学ができなくなってしまいます。

そこで出会ったのが、コーヒーの焙煎。

知人にもらった焙煎機にのめりこみ、1年がかりで味にうるさい両親を納得させられる技術を身につけ、HORAIZON LABOというお店を開きます。

現在HORAIZON LABOでは、通販のみで豆を売っているそうです。

アスペルガーの人が何かに集中しやすい性質を持つことは知っていましたが、本書の中ではその対象を「杖(つえ)」と表現しています。

岩野君にとっては、その「杖」がコーヒーの焙煎だったわけですね。

この本は、本人と母親、父親がそれぞれ一人語りで彼を取り巻く環境について話している内容なので、コーヒーについてはほんの一部で語られているだけです。

でも、管理人は彼が持つ独特の感覚に、とても共感を覚えるのです。

 

だけど、焙煎を繰り返すうちに、 酸味が消えて苦みが出始める瞬間の「交じり合う 一点」が存在することに気がついた。焙煎をそこでぴたりと止めることができたとき、 酸味が消え、霞んだような丸い甘み 出る。2ハゼを終えた少しあとのほんの一瞬だけ訪れるそのタイミングは、季節や豆の種類、状態によっても変わる。

さらに、これは持論になってしまうけれど、コーヒーの味の大部分は焙煎で決まるものだと考えている。よく豆の産地のことを聞かれるのだが、たしかに豆の育つ環境 による個性もあると思う。でも、どんなに〝 酸っぱい〟 豆を使っても焙煎を深くすれば酸味は消えてしまうし、どんなに〝 苦い〟豆でも、浅く煎れば酸味は際立つ。

ぼくの焙煎は、酸味と苦みが「 交じり合う一点」を目指している。 今のぼくは、その霞んだ丸い美味しさの先にコーヒーの個性をひらめかせることこそが、焙煎という仕事だと考えている。

著)岩野 響 岩野 開人 岩野 久美子
コーヒーはぼくの杖~発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの 三才ブックス

 

発達障害の少年が心を込めて焼いたコーヒー。いつか、ぜひ味わってみたいものです。

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